サルコペニアは歩き方でわかる?歩く速度・握力チェックと予防の歩き方
「歩くのが遅い・握力がない」と感じたら

💚 効果・効能 公開日: 2026年06月12日 所要時間: 約7分

「あれ、なんだか歩くのが遅くなったかも」「ビンのフタが、前より開けにくいな…」——そんなふうに感じること、ありませんか?実はそれ、歳とともに筋肉が少しずつ減っていくサルコペニアのサインかもしれません。でも、どうかご安心を。気づいた今日から少しずつ整えていけば、ちゃんと取り戻していけるんです。この記事では、握力と歩く速さでできるかんたんなセルフチェックと、無理なく続けられる対策のやり方を、いっしょに見ていきましょう。

サルコペニアって、そもそも何でしょう?

「サルコペニア」という言葉、最近よく耳にしませんか?かんたんに言うと、歳を重ねるにつれて全身の筋肉が減って、力や動きが落ちてきた状態のことなんです。

とくに足腰の筋肉が弱ってくると、歩くのが遅くなったり、ちょっとした段差でつまずいたり、ふらついたり…。握る力が落ちて「フタが開けにくい」と感じるのも、わかりやすいサインのひとつです。

つい「歳のせいだから仕方ない」と思ってしまいがちですよね。でも、そのままにしておくと、転んで骨折→そのまま動けなく…なんてことにもつながりかねません。だからこそ、「あれ?」と気づいた今がチャンスなんです。早めに動き出せば、ちゃんと防げますし、元気だって取り戻せますよ。

この記事は、歩く健康づくりのための一般的な情報をお届けするものです。診断や治療のためのものではありません。気になる症状がある方、持病のある方、治療中の方は、自己判断せず、まずはお医者さんに相談してくださいね。

まずはセルフチェック。握力と歩く速さ、どうですか?

「自分はどうなんだろう?」って、気になりますよね。アジアの診断基準(AWGS2019)では、筋力や動きの目安として、こんな数値が使われています。とはいえ、これはあくまで気づくためのものさし。本当の診断には筋肉の量をはかる必要があるので、肩の力を抜いて、参考程度にながめてみてくださいね。

項目気をつけたい目安かんたんチェック
握力男性 28kg未満 / 女性 18kg未満ペットボトルやビンのフタが開けにくい
歩く速さ秒速1.0m 未満横断歩道を青信号で渡り切れないことがある
立ち上がり椅子から5回立つのに時間がかかる手をつかないと立ち上がりにくい

💡 もし「青信号で渡り切れないことがある」「フタが開けにくい」に心当たりがあれば、筋力がちょっと落ちてきているサインかもしれません。気になったら、かかりつけのお医者さんや、お近くの地域包括支援センターに、気軽に相談してみましょう。

対策のやり方は、「歩く×筋トレ×たんぱく質」

サルコペニア対策って、なんだか難しそう…と思うかもしれません。でも、大事なポイントはたったひとつ。「動く」と「食べる」をセットにすること、それだけなんです。どちらか片方だけだと、なかなか筋肉は戻ってきてくれないんですね。ひとつずつ、いっしょに見ていきましょう。

① まずは、歩くことから

いきなり頑張らなくて大丈夫ですよ。1日合計20〜30分を目安に、歩くことを習慣にしてみましょう。ほんの少し大股で、かかとから着地するように歩くと、足腰にいい刺激が入ります。歩数はご高齢の方なら1日6,000歩前後を目安に、無理のないペースで十分です。

② 足腰の筋トレも、ちょっとだけ

椅子からの立ち座りや、スクワット、かかと上げを週に2〜3回。歩くだけでは鍛えにくい筋肉を、ここで補ってあげます。テレビを見ながらでもできるので、気軽にどうぞ。

③ たんぱく質を、しっかりと

筋肉のもとになるのがたんぱく質(お肉・お魚・卵・大豆・乳製品)です。歳を重ねると不足しがちなので、3食に分けてこまめにとるのがコツですよ。

歩くときのコツと、続けるヒント

サルコペニアが気になる方が歩くときに大切なのは、「安全に・無理なく・楽しく続ける」こと。ちょっとしたコツを、ご紹介しますね。

転ばないように、まずは安全第一

滑りにくい靴を選んで、明るい時間に平らな道を歩きましょう。ふらつくときは、無理をせず杖や手すりを頼ってくださいね。歩くときのふらつきが気になる方は、こちらの記事も、ぜひのぞいてみてください。

ちょっとずつで、いいんです

「今日は5分だけ」でも、それは立派な一歩。座りっぱなしの時間を少し減らして、こまめに動く。たったそれだけで、筋肉は守られていきます。歩くといいことがたくさんあると知ると、なんだか続けるのが楽しくなってきますよ。

💡 歩く速さや握力の衰えは、体からの「そろそろ動こうよ」というサイン。歩く+ちょっと筋トレ+たんぱく質で、今日から「貯筋」、はじめてみませんか?

よくある質問

歩くのが遅い・握力がないのはサルコペニアですか?
はい、その可能性があります。歩く速さや握力が落ちてくるのは、歳とともに筋肉が減るサルコペニアのサインのひとつなんです。目安としては、握力が男性28kg・女性18kg未満、歩く速さが秒速1.0m(横断歩道を青信号で渡り切れないくらい)未満だと、ちょっと注意。とはいえこれは気づくためのものさしで、はっきりした診断には病院での筋肉量の測定が必要です。気になったら相談してみてくださいね。
サルコペニアは何歳から気をつければいいですか?
一般的には、筋肉の量は40代あたりから少しずつ減りはじめて、65歳を過ぎると落ち方が早くなるといわれています。とはいえ年齢だけの話ではなくて、運動不足やたんぱく質不足が続くと進みやすいので、早めに気をつけておくと安心ですよ。
歩くだけでサルコペニアは予防できますか?
歩くことはとても大切なのですが、実は歩くだけだと刺激が足りない筋肉もあるんです。スクワットやかかと上げといった軽い筋トレと、たんぱく質中心の食事を組み合わせると、ぐっと効果的に筋肉を保てますよ。
サルコペニアとフレイル・ロコモは何が違うのですか?
ざっくり言うと、サルコペニアは「筋肉が減って力が落ちた状態」、ロコモは「骨や関節、筋肉など“動くための器官”が衰えた状態」、フレイルは「心も体も全体的に弱ってきた状態」です。サルコペニアは、フレイルやロコモを引き起こす大きな原因のひとつ、という関係なんですね。

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