歩くのを嫌がる子もいれば、ぐんぐん歩くのが好きな子もいます。この違いは生まれつきの性格だけではありません。歩くことが好きになるかどうかは、日々のちょっとした関わり方で育てられます。子どもの「歩きたい」という気持ちを引き出す習慣の育て方を一緒に考えます。
この記事の要点
- 歩くことが好きになるかは日々の関わり方で育てられるとされる
- 「歩きなさい」より親が楽しんで歩く姿が効果的
- 過程をほめ、目的地をつくり、子ども自身に決めさせる工夫
「うちの子、すぐ歩くのを嫌がって……」と悩む一方で、ぐんぐん歩くのが好きな子もいます。この違いは、もって生まれた性格だけではありません。歩くことが好きになるかどうかは、日々のちょっとした関わり方で変わってきます。子どもの「歩きたい」という気持ちを、どう育てればいいのでしょうか。一緒に考えてみましょう。
「歩くことが好き」は育てられる
歩くことを好きになるかどうかは、それまでの経験が大きく関わります。歩いた先に楽しいことがあった、ほめられてうれしかった、家族と一緒で安心できた。こうしたよい経験が積み重なると、「歩くって楽しい」という気持ちが育ちます。
逆に、叱られながら無理に歩かされた経験が多いと、歩くこと自体が嫌になってしまうこともあります。だからこそ、歩く時間をいかに前向きなものにするかが大切なのです。強制ではなく、自然に「歩きたくなる」しかけづくりがポイントになります。幼いころに身についた「歩くって楽しい」という感覚は、大人になってからの運動習慣にもつながると言われています。今この時期に育てる前向きな気持ちは、一生ものの財産になるかもしれません。あせらず、長い目で見守っていきたいですね。
親の姿が何よりの手本
子どもは親をよく見ています。親が楽しそうに歩き、外を歩くことを大切にしていれば、子どもも自然とそれをまねします。「歩きなさい」と言うより、親が楽しんで歩く姿を見せるほうが効果的なのです。休日に親がソファでくつろいでばかりでは、子どもに「歩こう」と言っても説得力がありません。まずは大人が外に出て体を動かす。その姿が、子どもにとって何よりのお手本になります。
歩くことを好きにさせる関わり方
日常の中で、無理なく取り入れられる工夫を紹介します。
結果より「過程」をほめる
「たくさん歩いてえらいね」だけでなく、「自分の足で最後まで歩けたね」「お花見つけたの上手だね」と、過程や発見をほめましょう。歩く時間そのものが楽しい記憶になります。
「歩いて行く目的地」をつくる
近所のお気に入りの公園、おいしいパン屋さん、季節の花が咲く場所など、歩いて行きたくなる場所をもつと、子どもは自分から「行こう」と言うようになります。目的地が動機になります。
子どもに「決めさせる」
「今日はどっちの道で行く?」「どこで休憩する?」と子どもに選ばせると、主体的に歩くようになります。自分で決めたことには、子どもも前向きに取り組みます。

よくある質問
Q. 無理に歩かせると逆効果ですか?
強制が続くと、歩くこと自体を嫌いになってしまうことがあります。大切なのは、歩く時間を楽しい経験にすることです。今日は気分が乗らないという日は無理をせず、別の日にまた誘うくらいの余裕をもちましょう。
Q. 兄弟で歩く意欲に差があります。
子どもにはそれぞれペースや性格があります。歩くのが得意な子と比べず、その子なりのがんばりを認めましょう。兄弟で競わせると意欲が高まることもありますが、苦手な子を追い詰めないよう配慮が必要です。
Q. ごほうびで釣るのはよくないですか?
小さなごほうびは、きっかけとしては有効です。ただ、ごほうびがないと歩かなくなると本末転倒です。慣れてきたら、歩くこと自体の楽しさや達成感に目を向けられるよう、声かけを変えていくとよいでしょう。
まとめ
歩くことを好きになる気持ちは、日々の関わり方で育てられます。過程をほめ、目的地をつくり、子ども自身に決めさせる。そして何より、親が楽しそうに歩くこと。焦らず、楽しみながら、子どもの「歩きたい」を育てていきませんか。
※子どもの性格や発達には個人差があります。無理をさせず、お子さんのペースを大切にしてください。





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